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求められる地域ぐるみでの健康支援

20世紀後半に、我が国の医学・医療が先進諸国と同調して目覚ましい発展を遂げたことと、急速な経済発展による生活環境の改善とが相まって、日本人の寿命は伸び続け、とうとう世界一の長寿国となり、人生80年時代に突入しました。
しかし、自立して社会生活が営める「健康寿命」は、平均年齢よりも7年も短い70代までと言われています。
すなわち、日本人の人生の最後の7年間は、誰かの介護を受けないと生活出来ない状態が続くのです。
21世紀は、平均寿命を延ばすと同時に「健康寿命」を延ばす時代であると考えます。
この「健康寿命」を延ばすには、日常生活のなかで、健康を管理・維持して病気や生涯を予防することが重要です。
健康と言うのは、身体的に病気が無いというだけでなく、精神的にも社会的にも自立した、生活に障害のない状態を言います。
ですから「健康寿命」を延ばすための健康支援には、医療専門職者と福祉専門職者が連携すると共に、さらに家族や地域住民、ボランティア、行政などがチームを作って、地域ぐるみで支援し合うことが求められるのです。

健康を維持するための予防医学が重要

私は以前から、「予防医学」の重要性について提唱して来ました。
今はまさに「病気にならない」「要介護にならない」という予防の時代なのです。地域ぐるみでの健康支援は、この予防医学の進展にも資するものと言えるでしょう。
人の寿命は遺伝的に決められていて、それに基づいた科学的な計算から、健康管理がしっかりしていれば、120歳までは生きられるとされています。
将来、「50〜60歳はまだ青二才、70〜80歳は働き盛り、100歳過ぎたら高齢者」と言われる時代を迎えるためにも、「病気にならない」「要介護にならない」ための予防医学が重要です。

NPO法人 健康開発地域交流会理事長
医学博士 倉茂 達徳
群馬大学名誉教授

倉茂理事長は、平成25年3月21日ご逝去されました。
当法人では、倉茂理事長の想いを引き継ぎ、活動を続けて参ります。